〜体防具・西洋〜

注意書:
・重量の数字は素材・大きさ・作り方等で異なるので明確な重量は一定ではない為、10段階の比率分けしています。
・耐性の文字はその攻撃に対して『◎=殆ど無効』『○=かなり強い』『◇=それなりに強い』『△=弱い』『×=意味を成さない』、という風に分類してます。
(例:チェインメイル…斬○打△突×)
…これは剣などによる斬撃には強いが、鈍器による衝撃には弱く、細剣などによる刺突には意味を成さない、という意味になります。)
・材料別製造の可・不可は、本来使われる素材(鉄・銅・布など)以外での製造が可能か、ということです。
名称重量耐性特徴・説明
ブレスプレート
(BreasPlate)
斬◇
突◇
胸を覆う板鎧のことで、最も単純な鎧である
頭部と同じ致命傷となる部分であると同時に、最も狙われ易い部分を守るので重要性はある
防御効果の他に、御守りの意味を込めたり士気を高めるアイテムとしても使われる
 
リネンキュラッサ
(LinenCuirass)
斬×
打△
突×
古代ギリシアで鎧の軽量化が図られた時にリネンで作られた布製の鎧
重さも何も、すべて布で作られているので軽く動きやすい
無いよりはマシ、程度の防御性能
 
ロリカ
(Lorica)
斬◇
突◇
ラテン語で言う胸甲のこと
他のロリカと違い、完全な一枚板を2枚合わせた鎧
 
ロリカハマタ
(LoricaHamata)
斬○
突×
古代ローマのチェインメイル
タイプが二つあり、ひとつはチョッキ状で、リネンキュラッサのチェインメイル版、といった感じの物。こちらの方が需要が高い
もう一つはシャツ状に編み込んだもので袖も付いている。主に騎兵が使う
 
ロリカセグメンタータ
(LoricaSegmentata)
斬○
突◇
古代ローマのハーフプレート
古代ローマ正規軍の騎兵以外は全員これを着けていたと言われている
数枚の金属板を合わせたような鎧で多少重いが下手に重装備するより動き易い
 
チェインメイル
(ChainMail)
斬○
打△
突△
ケルト人が作り出したとされる鎧
初期の物は、動物の革に鉄で作られた1〜3cm程度の輪を縫いこんだ物だった
その後、小さめの金属輪を鎖のように繋ぎ合せてシャツのようにした物が登場し、これが一般に知られるチェインメイルとなる
すその長さにバリエーションがあり、その作り自体にも特徴が多く見られる
(上半身だけを覆う物、顔を含む全身を覆う物、など)
斬撃による傷を防ぐのに有効ですぐ着られる利点はあるが、動く度に音がするという欠点もある
 
ダブルメイル
(DoubleMail)
斬◇
打△
突×
ケルト人が作り出したとされる鎧
リングメイルの輪をチェインメイルのように繋ぎ合せた物
チェインメイルより防御では劣るが、その分軽量である
 
リングメイル
(RingMail)
斬○
打△
突×
ケルト人が作り出したとされる鎧
動物の革や布に鉄で作られた1〜3cm程度の輪を縫いこんだ物
チェイン・メイルの初期の物でもあり、原型でもある
 
ホウバーク
(Hauberk)
斬○
打△
突△
ノルマン人が使っていた裾の長いチェインメイル
語源は古ドイツ語の首(ハルス-hars-)と防護(ベルガン-bergan-)の合成語で、古フランス語のホウスベルク(Hausberc)となり、最終的に現在のホウバークとなる
チェインメイル型のものをホウバークというが、輪ではなく針金状にものを編込んだ鎧もあるが、バンデッドメイルという別の呼び方をする
 
ホバルジェオン
(Habergeon)
ホウバルジェオン
(Haubergeon)
斬○
打△
突△
裾の短いホウバーク
下半身を別の防具で保護出来るようになった為考案されたもの
『ショーセ』という股引のようなチェインメイルが作られ、裾の長い物は殆ど使われなくなった
 
バンデッドメイル
(BandedMail)
斬○
打△
突△
ノルマン人が使っていた裾の長いチェインメイル
だが、リングを針金状に編んだ物やリングに紐を通したものを巻きつけた物や、鎖に紐を通して固定した物がある
 
スプリットメイル
(SplitMail)
斬○
打△
突○
バンデッドメイルに長方形や正方形などの金属板を組み込み強化した鎧
胸部や腹部の防御力はかなり向上されたが、かなりの重さがあり、チェインメイルの利点を殺している
 
サーコート
(SarCoat)
斬×
打△
突×
鎧の上に着る袖なしの外衣
十字軍遠征の際に用いられた事で有名
アラビアの強烈な太陽は兵士達の着るチェインメイルを容赦なく照らしつけ、その熱で火傷を負う者が続出したのでそれを防ぐ為に考案された
 
クロスアーマー
(ClothArmor)
斬×
打△
突×
その名の通り、布製の鎧。時代によって様々な呼称があるのでクロスアーマーは総称である
主にキルティング(表布と裏布の間に綿などの芯を入れ、刺し縫いにし模様を浮き出させる手芸の技法)された物が時代を通して永く愛用された
ここでの意味はただの布の鎧で、無いよりはマシ程度の効果しかない
撹乱目的の兵は軽装の方が良いので好んで使う
 
アクトン
(Aqueton)
ジポン
(Gipon)
斬×
打◇
突×
11世紀頃、チェインメイルが主流の頃に鎧の下に着けたクロスアーマー
単独で用いられる事はまず無い
 
パッデドアーマー
(PaddedArmor)
斬△
打◇
突△
全体的に綿を入れてキルティングしたクロスアーマー
刃物に対しては殆ど役に立たないが、打撃武器に対しては十分な威力を発揮する
 
レザーアーマー
(LeatherArmor)
斬◇
打△
突△
布よりも丈夫で加工し易い素材で作られた革製鎧の総称
煮れば硬くなり、重ねる事で更なる効果を得られる
 
ソフトレザーアーマー
(SoftleatherArmor)
斬△
打◇
突△
特に強化していない革の鎧
革と革の間に綿などを詰めてキルティングして強化したものもある
動きに制限されない分、防御効果は薄い
 
ハードレザーアーマー
(HardleatherArmor)
斬◇
打◇
突◇
煮固めた革で作った鎧
ソフトレザーアーマーに比べて段違いの防御性能を持つ
半面、動きが制限される
 
ハイドアーマー
(HideArmor)
斬△
打△
突△
フランク人の戦士が使っていた動物の皮そのものの鎧
大きな防御効果は無いが、威嚇や防寒効果は高い
 
スタデッドレザーアーマー
(StudedLeatherArmor)
斬◇
打△
突△
レザーアーマーを強化する為に金属で作られた2cmほどの大きさの鋲を打ち込んだ物
斬撃抵抗の強化を目的に作られた
 
スパイクドレザーアーマー
(SpikedLeatherArmor)
斬◇
打△
突△
レザーアーマーを強化する為に無数の鋲を打ち込んだ物
斬撃・打撃の抵抗が向上している
 
スケールアーマー
(ScaleArmor)

レースドメイル
(LacedMail)

ラミネーテッドアーマー
(LaminatedArmor)

斬◇
打◇
突◇
その名の通り、小さな鉄板を鱗状に革皮製の下地に縫い付けたもの
または小鉄板を繋ぎ併せた鎧の総称
その小さい金属板を札板(ラメール)といい、それを繋いで長く広げていく
形状・縫い方で様々な種類がある
 
ラメラー
(Lameller)
斬◇
打◇
突◇
スケールアーマーの一種
薄い長方形の金属板の上下を革紐などで縫い併せて長々と繋いだもの
 
ジャザラント
(Jazeraint)
斬◇
打◇
突◇
スケールアーマーの一種
金属や角製の小札を布または皮製の胴衣の表に鱗状に重ねて縫い付けた物
 
プレートコート
(PlateCoat)
コートオブプレート
(Coat of Plarte)
斬◇
打◇
突◇
プレートアーマーが登場する以前に全盛した胴を覆う鎧
ほかの鎧の上からでもベストのように着込む事が出来る
数枚の鉄板をチョッキ状の布地の胴部分に鋲止めしている
腹部全周・胸部・肩当、それぞれに鉄板が用いられている為、多少重い
 
ブリガンダイン
(Brigandine)
斬◇
打◇
突◇
プレートコートの更に手の込んだ代物で、表面に小鉄片を規則正しく鋲止めしたもの
奇抜な外見をしており、装飾的な鎧である
実践では使われず、飾り用の鎧『パレードアーマー』の一種として扱われた
しかし、防御能力は高い
 
プレイトメイル
(PlateMail)
斬○
打◇
突◇
正しくは『プレイトアンドメイルアーマー』という
チェインメイル(ホウバーグ)の上から胴・腕・肘・脛・膝などを皮製のバンドがついた鉄板で覆ったもの
完全に鉄板で覆っている訳ではなく、完全に防御しきれる訳ではない
それでも十分な防御能力は持っている
 
コンポジットアーマー
(CompositeArmor)
斬○
打◇
突○
プレイトメイルとほぼ同じものだが、敢えて分けて考えてみた
プレイトメイルにさらにポレイン(Poleyn)という膝当てとエーレット(Alette)という肩当が付けられ、さらに兜部に鼻先を尖らせたような形状の面甲が設けられた鎧
これによりかなりの防御能力を持つようになっている
 
パッディングアーマー
(PaddingArmor)
斬○
打◇
突◇
板金鎧全盛期に金属で覆えない部分をチェインメイルで補強した鎧
板金鎧にしては動き易く比較的軽い
 
プレートアーマー
(PlateArmor)
斬◎
打◇
突◇
金属板同士をリベットなどで接合して作られた鎧
胴回り・腕・足部分がかなり強化されている。しかし相変わらず間接部分は覆われていないため、チェインメイルでフォローする
直接的な斬撃には強いが、やはり長弓クラスの威力には劣る
 
フィールドアーマー
(FieldArmor)
コンプリートシュートオブアーマー
(Complete Suit of Armor)
10斬◎
打◇
突○
『完璧な甲冑』と呼ばれる重騎兵の鎧
稼動部の間接部分も含め、全てを金属で覆っている
 
フリューテッドアーマー
(FlutedArmor)
斬◎
打○
突○
『マクシミリアン式甲冑』と呼ばれる、刃先や鉾先を受け流す溝(フリュート:Flute)が表面全体に波状に加工されている
軽量化も施されており、最高峰の鎧といえる
 
フットコンバットアーマー
(FootCombatArmor)
フースカンプ
(Fusskampf)
斬◎
打○
突○
恐らく一般に知られる『プレートアーマー』的な外見をしている鎧。『グリニッチ甲冑』と呼ばれる
フィールドアーマーとは違い、完全な歩兵用全身板金鎧

全体的に丸みを帯び、稼動部は幾重にも分割された鉄板により完全に隙間を埋め尽くしているが、回したり曲げたりはできる
最大の特徴として、股間に『コドピース』というやや大袈裟な防具が設けられている
フースカンプとはドイツでの呼び方
 
トーナメントアーマー
(TournamentArmor)
10斬◎
打◎
突◎
西欧の騎士が腕試しともいえるトーナメント競技で用いられた鎧。その意味が成す通り、戦場で用いられる物ではない
打撃・突き攻撃に対する防御効果を高めている為、非常に分厚い装甲を持つ
当然、半端無い重量を持ち、これを着て歩く事は不可能だといわれている
 
ティルトアーマー
(TiltArmor)
10斬◎
打◎
突◎
トーナメントアーマーの一種
一騎駆け(ジョスト)専用の物で、特に槍の攻撃に耐えられる分厚い装甲をしたもの
 
プランケネジェステッチ
(Plankengestech)
10斬◎
打◎
突◎
トーナメントアーマーの一種
肩当と兜が一体型になっているドイツのトーナメントアーマー
 
フレイタニエル
(Freiturnier)
10斬◎
打◎
突◎
プランケネジェステッチの別種
肩当と兜が一体型になっていないもの
 
パレードアーマー
(ParadeArmor)
斬◇
打△
突△
実用性よりも権威を示す為の鎧
華やかで壮麗な象眼や形状をしたこの鎧は飽くまで祭典をを飾るだけのもの
 
アラロマーナ
(AllaRomana)
斬◇
打△
突△
パレードアーマーの中でも特に有名なもの
古代ローマ時代に用いられた鎧に似せて作られており『ルネッサンス式甲冑』とも呼ばれているうちの一種
 
パッフドアンドスラッシュドアーマー
(PuffedAndSlashedArmor)
斬○
打◇
突◇
ドイツ傭兵『ランツクネヒト』がよく着込んでいた鎧
これを真似て作ったパレードアーマーがあり、その中で最も実用的であるといわれているもの
 
キュイラッサーアーマー
(CuirassirArmor)
スリークォーターアーマー
(ThreeQuarterArmor)
斬○
打◇
突◇
17世紀初頭に登場した戦場での機動性を高める為に下半身や稼動部を排除し、胴・上腕・腿・手の甲を防御する鎧
重すぎるフィールドアーマーを3/4に軽量化したもの
 
カラビニエールアーマー
(CarabineerArmor)
斬○
打◇
突◇
キュイラッサーアーマーをさらに軽量化したした鎧
腕・腿・面の防具を簡略化
軽量化されたが、要所は防御できている
 
アークゥィバスアーマー
(ArquebusArmor)
(HarquebusArmor)
斬◇
打△
突△
カラビニエールアーマーをも簡略化したキュイラッサーアーマーの最終形態
スウェーデン軍の騎兵やイギリス市民戦争で王党軍・議会軍にも取り入れられた
胴(ハーフアーマー)・頭(ロブスターテイルポットム)・左上腕部(ゴーントレット)しか守っておらず、鎧は無用の長物と云わんばかりの鎧
実際、銃に対抗できる鎧は無いのでこれを着けるまでも無い
 
バフコート
(BuffCoat)
斬△
打△
突×
厚手の揉み皮で作られた上着
ピューリタン革命期のイギリスで使われえた
剣で狙われやすい上腕部は特に厚く作られている
この上にアークウィバスアーマーを着けることもある
 
ハーフアーマー
(HalfArmor)
パイクマンアーマー
(PikemanArmor)
斬○
打◇
突◇
歩兵用に開発されたブレスプレート・バックプレート・タセット(草摺)の3点鎧
主にパイクを使う兵士が使用する
アークウィバスアーマーもハーフアーマーに近い物だが、草摺が無いので別物である
 

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