〜欧美の短剣〜
名称
(読み)
長さ(刃の長さ)重さ特徴・備考その他
アキナス
(Acinaces)
(Akinakes)
30〜40cm
(20〜35cm)
0.2〜0.4kgギリシアの短剣
両刃で直身
柄頭に獅子の頭を象ったものがついている
 
アンテニーダガー
(AntennaeDagger)
30cm
(18cm)
0.25kg西ヨーロッパで最も一般的な短剣
柄頭がカタツムリの触覚のようになっている事から名がついた
両刃直身
比較的軽量仕上がり
ガード(鍔)は実戦では飾り程度でしかない
 
イアードダガー
(EaredDagger)
(Estradiot)
(Stradiot)
20〜30cm
(10〜20cm)
0.25〜0.4kgイタリア商人によりヨーロッパに伝わった短剣
両刃だが左右対称ではなく片方が幅広になっている
直身の短剣
柄頭に小さい円盤が二つついており周りに溝が彫られている
その円盤の付いてる様が耳のように見えるのでこう名付けられた
柄頭の間に親指をかけ突き刺す祭に逆手に持って振り下ろし貫通力を強める作りになっている
 
キドニーダガー
(KidneyDagger)
20〜30cm
(10〜15cm)
0.4〜0.5kg「キドニー」とは「親切に」という意味を持つ
瀕死で苦しんでる者を速やかに楽に死なせる為用いられた
両刃直身
同属:ボロックナイフ
サクス
(Sax)
30〜40cm(20〜25cm)
0.2〜0.3kg
騎士達の野戦補助的装備(予備の武器)
長短様々・刀剣型もあった
のちに武器であったこの短剣は生活用の道具になった
 
シカ
(Sica)
20〜30cm(10〜20cm)
0.2〜0.4kg
海賊・暗殺者が使用していた湾刀
 
スティレット
(Stiletto)
(Stylet)
20〜30cm
(1〜3cm)
0.1〜0.3kg剣身が細く鋭い錐状の短剣
突き刺し専用の短剣
使い方によっては鎧の意味を無くす事が可能
 
ソードブレイカー
(SwordBreaker)
25〜35cm
(15〜25cm)
0.2〜0.3kg剣による防御を行う技術が発達してきた頃登場した短剣
受け流し・受け止め・受け止めた武器の破壊が可能
形状は複雑になっている
 
ダーク
(Dirk)
15〜25cm(10〜20cm)
0.25〜0.4kg
ハイランダーが用いた短剣
戦闘使用のほか日常一般にも使う
 
チンクエディア
(Cinquedea)
40〜60cm
(30〜45cm)
0.6〜0.9kgブロードソード並に幅広い剣身幅が特徴の短剣
「アネラス(剣)」の祖型
身幅には溝があり三区分され4・3・2本と刻まれたもの、一貫して二本刻まれたものの2種がある
剣身・鞘に鮮やかな装飾が施されている
 
ノバキュラ
(Novacula)
20〜30cm
(10〜15cm)
0.3〜0.5kgキプロス島で用いられた短剣
鎌のように湾曲したものフック状になったものがある
刃は湾曲した内側にある
武器以外にも刈込みにも使用されたと考えられる
引っ掛けて斬ったり切先を刺突させる
剣身と柄は一体成型である
 
バゼラード
(Baselard)
30〜50cm
(20〜35cm)
0.4〜0.6kgヨーロッパ各地で用いられた短剣
「ショートソード(剣)」の一種で刀剣の一種とも考えられる
地域により形状が若干異なる
違うといっても鍔と柄の向きの違いで切先向き・その逆・真直ぐの三種
その鍔・柄が真直ぐなものは刀剣の一種と考えられる
 
バターディア
(Batardeau)
20〜30cm
(10〜20cm)
0.1〜0.15kgイタリアで用いられた非常用短剣
通常は刀剣とセットで鞘に設けてある収納ポケットに収めてある
使用目的は「止めを刺す」ことに使った
鎧の隙間からでも突き刺せるように鍔はない
細身で直身
鋭い切先を備えている
 
パリーイングダガー
(ParryingDager)
30〜40cm
(15〜25cm)
0.2〜0.3kg防御用に開発された短剣
名前の通り攻撃を「受け流す」ことを目的としている
剣身が三又になるものもある
 
ハンティングナイフ
(HuntingKnife)
25〜40cm
(15〜30cm)
0.2〜0.4kg野戦・狩猟で用いられた「ナイフ」の一種
「ナイフ」よりかなり幅広く大振り
 
プギオ
(Pugio)
20〜30cm
(10〜20cm)
0.1〜0.2kg古代ローマの兵士が用いた短剣
両刃の幅広短剣
 
ポニャードダガー
(PoignardDagger)
30cm
(15cm)
0.3kg殺傷能力を強化した短剣
「レイピア」とセットで使用する
「ヒ首(あいくち:中国の短剣)」の他に小振りの短剣の意味も持つ
細身の剣身の断面を真四角にして硬化
溝を彫ったり畦をつけたりして強化
雫のような形にして切先を強化
 
ボロックナイフ
(BallockKnife)
20〜30cm
(10〜20cm)
0.4〜0.5kg男子専用短剣
ボロックとは「睾丸(キンタマ)」のことで2個の球状の鍔が柄とあわせて男根(イチモツ)に見える事からこの名がついた
鍔と柄が一体化したものと柄先端両側に金属円盤を付けた2種がある
 
マンゴーシュ
(MainGauche)
30〜40cm
(20〜25cm)
0.2〜0.4kg左手用短剣(和訳)
長く真直ぐなまたは鍔から剣身にかなり湾曲した鍔で攻撃を受け止めるといった構造
他にも指を保護するサイドリングがついている
剣身が三又に分れる・刃根元から三又で武器を挟んで折るという形状のものもある
 
ミセリコルデ
(Misericorde)
25〜35cm
(15〜25cm)
0.1〜0.2kgイギリスやフランスの兵士・騎士が必ず所有していた短剣
重傷を負った者に止めを刺すために用いられた
長く棒状で断面形状は菱形・真四角・三角となっている
(別名:)慈悲の短剣
メイルブレイカー
(MailBreaker)
30〜40cm
(20〜30cm)
0.2〜0.3kg「鎧通し」の名を持つ短剣
メイル系・レザーアーマーなどを直接突き刺し貫通させる
剣身は丸棒・四角・三角のものがある
時代・地域により形状は異なる
 
ラウンデルダガー
(RoundelDagger)
(RondelDagger)
30cm
(1〜3cm)
0.3kg切先のみ刃を持つ短剣
「ロンデルダガー」ともいう
柄の両側に付いた円盤状のラウンデルが特徴
 
リングダガー
(RingDagger)
30cm
(20cm)
0.25kg柄頭に紐を通す輪が付いた短剣
「アンテニーダガー」の発展型
ただ紛失を防ぐ為だけに作られたのですぐに姿を消した
 

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