ルナティックドーン 前途への道標
〜剣士【芹雄】の冒険記〜

〜 第二章 〜

英雄への序曲


 単身ダンジョンに潜って行く芹雄。前の冒険では良くあった事で、違和感は無い。ただ単に仲間がいなかっただけだが。 ちなみに神の強さを持つ芹雄にとって普通の大型モンスターは相手ではない。たった一人でも悪魔クラスで無い限り苦戦はしない筈であった。 あと、普通ダンジョンにもぐる時は明かりを燈す物(例:松明、トーチなど)が必要である。しかし芹雄は装備品と魔法のアイテムしか持っていない。 しかし、ダンジョンに入った途端、装備している【黄金兜】が光り出したではないかっっ!どう云う造りしとんねん… 黄金系の装備はランプ代わりになるのである!何故発光するのか!?…わかりません。以上、解説兼プレイヤーの<セリオス>でした!

【芹雄】:
「何一人で盛り上ってんだ?セリオスのヤツ…」

<セリオス>:
[放っといて…]

【芹雄】:
「さぁ、初ダンジョンだ!気合を入れて速攻で終らせるぜ!え〜っと構造は…っと、さすがにマップは真っ黒だなぁ…まぁ適当にのんびり探って行くか…」

<セリオス>:
[速攻で終らせるんとちゃうんかい!]

【芹雄】:
「るせーな!依頼をこなせればええんやろが!」

<セリオス>:
[逆ギレか…]

【芹雄】:
(無視)「ま、壁伝いに行きゃ、形はわかるだろう。」

 早速探索を始める。と、いきなり人型モンスターと遭遇。初バトルである。

【芹雄】:
(人型…ま、ゴブリン系だろう。余裕余裕。)

 とか思ってたらオーガー×3とジャイアント×3のチームだった。ちなみに強さでいうとゴブリン系と巨人系では最低でも5倍以上の戦力差があります。

【芹雄】:
マジッスか!?ちょ、待っ…えぇい、くそッ!妖刀村正の威力、思い知るがいい!」

 初バトルでHPを半分程やられるが、特に問題なく全滅させる。

【芹雄】:
「ふい〜〜…焦った〜…こう来るとは思わんかった。さすがに少し難易度が上がってるのか。」

 さすがに多少ダメージを受けたので体力の回復を行う。取り出したのは体力回復魔法が発動するアイテム【恩恵札】。回復し、探索再開…と思ったら今度はゾンビ系と遭遇。またかッッ!と思いつつ戦闘態勢に入る。

【芹雄】:
「今度は…はン…骨チームか。ザコだな。スケルトン6匹とデュラハン1匹か。お馴染だな〜、楽勝楽しょ…う"!?良く見たら全部デュラハン!?勘弁してくれよ… こうなったら仕方が無い…今こそ忍の達人の奥義を見せてくれる!!」

 2戦目で「仕方ない」、「こうなったら」、「今こそ」もクソも無いが、さすがに忍びと武術の達人の芹雄でも1・2発では倒せなかった。結局またも体力を使っての勝利。
ちなみに【忍の宝珠】を使用すると敵全体にダメージを与えられるが、体力が20減る。
あと、武の達人の【武の宝珠】というアイテムは敵に倍のダメージを与えるが、やはり体力が20減る。

【芹雄】:
「くぅっ…こりゃあかんわ…今度からはなるべく敵と遭遇しなように探索しよう…」

 そう決め、上手く敵を避けつつ進…ムリッス!道が細いッス!と言うわけで、敵を蹴散らしながら進んだ。恐ろしく強い敵がいた訳ではないので難なく進む。 このダンジョンは1階層のみだったので探索は楽な方だった。うろつく敵を全て倒し、マップも埋めて行った。

【芹雄】:
(よ〜し!マップ完成!さて、帰るか。)

<セリオス>:
[ヲイコラ!待たんかい!依頼依頼…大型モンスターの姿すら確認してへんやろ…]

【芹雄】:
「おッ…と、いかんいかん。忘れとった。」
(……つってもなぁ…何処に…って、うぉッ!あんなところに隙間が…あそこか…)

 行ってみると…いた。どう見てもアイ・ボール(大型目玉モンスター)にしか見えんが…近付いて、いざ戦闘開始!確かに【ブルードラゴン】だ!

【芹雄】:
「大型モンスターか…確かに脅威だが…フフフ…俺にはこの魔法のアイテム【チャームタロット】がある!これで混乱させて自らを攻撃させる! そして貴様の攻撃はこちらに来る事は無いのだ!無傷のままでドラゴンに勝つ…あぁ…なんて美しい…」

<セリオス>:
[説明的な台詞、有り難う…しかし、自惚れるのもいいが、まず戦闘に集中しろ…]

【芹雄】:
「おっと、いかんいかん…そらッ、食らえ!【チャーム】ぅ!」

 ≪ギュインッ!≫
芹雄の体から魔力が放たれる!

……
…………
……………………
しん……………………………………

【芹雄】:
「…あれ?」

【ブルードラゴン】:
「ガァァァァァァァァァァ!!」

 《ゴスゥッッ!!!》ブルードラゴンの頭突きが芹雄の胴にモロに決まる!
強化されたミスリルアーマーのお陰でかなり軽減できたが、それでも相当なダメージだ。さすがはドラゴン…

【芹雄】:
「おぐッ!…く、くそっ!失敗したか!もう一回……ッ!!!」

 魔法を使うため集中している芹雄に素早く襲いかかるブルードラゴン。巨大な鞭のような尾の攻撃をモロに食らう。

【芹雄】:
「はぶわっ!…っぷぅ、今度こそ…惑えッ!【チャーム】!!」

 しかし、全く効果が現れない。

【芹雄】:
(何故だ…前は殆どの敵に効いたのに…!)
「くッ……っそ…こンの○○がぁぁぁ!!ぶち殺してやるァ!!――――っと、その前に回復回復…

 最早HPは半分以下になっており、回復魔法に切替える。そこで予想に反して恐ろしい回復力を発揮した。

【芹雄】:
(!?…もしかして…)

 その後、直接攻撃と回復魔法で数ターン闘う。そして苦戦したものの、見事ブルードラゴン討伐に成功した。戦利品として【ポセイドンハープーン】を入手。しかし勝利したのに素直に喜べず、先程の効果について困惑していた。

【芹雄】:
(もしかして「属性の影響」ってやつか…それと…)
「この槍、要らんわ。」

 属性に関しては予想通りだった。芹雄の属性は善と秩序がMAX。札とクリスタルは素晴らしい威力を発揮するが、悪と混沌の魔法アイテム勾玉とタロットは全く効果を成さないのである。

【芹雄】:
(参ったなぁ…前はこんな事無かったから楽だったのに。これから先どうしよう…仲間必須じゃん…)
「ああ…仲間が欲しい…」

 と、心から嘆きつつ、町に戻るのであった。


 依頼を達成し、町に戻り宿屋に報酬を受け取りに行く芹雄。

【芹雄】:
「よぅ、オッサン。ブルードラゴンの討伐終ったゼ!」

【宿の主】:
「ほぅ…本当に一人で倒してくるとは…凄いじゃないか。あんた、名は?」

【芹雄】:
「俺?【芹雄】だ。詳しくはヒミツだが、前の世界では有名だったんだぜ。」

【宿の主】:
「有名?【ナンパ師】としてか?

【芹雄】:
「やかましい。」←でもちょっと心配

【宿の主】:
「前の世界というのが良く判らんが、まぁ、あんた強いし有名になりそうだ。」

【芹雄】:
「おぅ!!有名人どころじゃないぜ!俺は英雄になれる漢だ!」

【宿の主】:
「そうか。確かに英雄になりゃ仲間も出来るな。」

【芹雄】:
「言うなっつ―の。」

【宿の主】:
「ハハハ。すまんすまん。じゃ、英雄への道頑張れよ!」

【芹雄】:
「サンキュー!オヤジ。じゃぁまたな……って、ヲイ。報酬よこせ。」

【宿の主】:
チッ…覚えてやがったか…ほらよ。」

【芹雄】:
「ったく…なんてオヤジだ…報酬を誤魔化す斡旋所なんて聞いたことねェぞ。」

【宿の主】:
「いや、あんたすげぇ間抜けそうだったから、つい…」

【芹雄】:
(そこまで言うか?フツー…)

 こうして最初の依頼をこなした芹雄は家に要らないアイテムを置き次の町へと向かうのであった…


第二章

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