ルナティックドーン 前途への道標
〜剣士【芹雄】の冒険記〜

〜 第三章 〜

旅立ち


 他の町に行こうと、街を出て一人考え事をする。

【芹雄】
「さて…近くの町…は、と…【岩塊の町】と【白夜の町】か…【月明の町】もあるが12日も掛かるんじゃだめだな。7日で行ける【白夜】にすっか!」

 というわけで白夜の町に移動する。敵が出難い街道だけあり、すんなり到着した。町に入り一直線に「ある店」に向かいそのドアを

≪バァ――――――ン!≫

(↑ドアを開ける音)と勢い良く開け、開口一言。

【芹雄】:
「若い女子(オナゴ)はおるか〜〜〜〜!!!」

 と、いきなり酒場で酔っ払いのオヤヂのように叫び出す芹雄。そう…「ある店」とは【宿屋】のことで仲間を探しに来たのである。 誘ってみるものの当然の様に避けられる。皆が皆揃ってこう言った。

「あなたとは性格が合いそうも無い」と。

 見事に全敗し、町の中央広場で泣き崩れる。

<セリオス>:
[あんなアホみたいな事をするから人から避けられるんだ。しかし2件目でやるか?普通…]

【芹雄】:
「うぅ…仲間が欲しかったんだよぅ…」

<セリオス>:
[えぇい!泣くな!鬱陶しい…とっとと受けた依頼(ヴァンパイア討伐)をこなして次の町に行くぞ!]

【芹雄】:
「うい…っグズッッ…はうぅぅぅ……」

<セリオス>:
[だぁぁ!も〜!しっかせぇや!そのうち腐るほど見つかるっつーの!]

【芹雄】:
「そのうち?すぐに欲しいんだよぅ…彼女が欲しい…」

<セリオス>:
[あぁ…もぅ!鬱陶しい…ほれ!さっさと討伐に行って来い!]

 と、うな垂れながらとぼとぼとダンジョンに潜って行ったが、強さだけはさすが神様級。あっという間に討伐して帰って来た。

<セリオス>:
[早ッッ!!]

【芹雄】:
「次行こうぜ…」

 討伐が終り、宿屋で金を受け取った後街の出口に向かった。町行くカップル一組一組に怨めしそうに睨みながら…

【芹雄】:
「チッ!いちゃいちゃしてんじゃねぇよ!バーカ、バーカ!!」

<セリオス>:
[止めとけ…別の意味で有名になるぞ…]

 ………こうして芹雄のもてない地獄の日々が始まった…… 取り敢えず全ての町・都市を巡ったが誰一人として仲間になってくれなかった。(但し、声をかけたのは若い女のみ)
マジで不安になるプレイヤー<セリオス>。

<セリオス>:
[どうする?男とかオバハンにも声掛けてみるか?]

【芹雄】:
「嫌。」

<セリオス>:
[だろうな…ならしかたねぇな。次行くか。]

 最初からこの調子で旅を続けた…


―――973年6月………早いもので旅立ってからもう2年経とうとしている……

 仲間…無し。二年も一人で旅している。歳もハタチだ。全ての町で若い女性に声を掛けたが誰も仲間になってくれなかった。 しかも暫くすると訓練期間に入り酒場にすらいなくなってしまい、二年近くも一人で旅する羽目になってしまったのである…

<セリオス>:
[だから、誰でもいいから仲間にしろっつーの!]

 再び【東方都市】に辿り着いた芹雄。
――東方都市…そこは和風な国。芹雄は初めてここに辿り着いた時、休養中に山賊に教われた道具屋を救い少し有名になっていた。
また、この世界で一番お世話になってる街でもある。
再び訪れた時、奇跡なのかバグなのかは解らないが、知名度がMAXになっていた。

【芹雄】:
(不思議な事もあるもんだ…でも、有名になったからといって仲間が出来易くなるとは限らないしなぁ…一応行ってみっか…いないと思うけど。)

 宿屋に行き酒場の扉を開ける…冒険者0

【芹雄】:
(やっぱりね…思った通りだ。)

 予想はしてたので、そんなに気落ちする事は無かったがやはり一人は寂しい。誰か仲間になってくれる人はいないかなぁ…とベンチに座って考え込んでいた。

【??】:
「あの…あなたはもしかして、芹雄さん…ですか?

 と、不意に声を掛けられた。若い女の声だ。

【芹雄】:
「? そうだけど…君は……?」

 さぁ!この後どうなる?この女性は一体!?以下、次号!乞う御期待!


第三章

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