〜長柄刀〜
名称
(読み)
長さ重さ特徴・備考地域
偃月刀
(えんげつとう
:ヤンユェタオ)
1.7〜3.0m12.0〜25.0kg大刀の一種で特に有名な物『掩月刀(えんげつとう:アンユイタオ)』ともいう
戦闘だけでなく演武にも使われ細かな装飾が施されているものもある
石突側にも刃がついてるものもある
中国
クーゼ
(Couse)
(Kuse)
2.2〜2.8m2.5〜3.2kgドイツで用いられたグレイブの一種
フランスのクトドブレシェをより大きくした穂先を持つ
穂先には様々な模様や皇帝の名を象眼されていた
殆ど美術品であったが本来は武器で、80cm以上の刃を持ったとても強力な武器だった
西ヨーロッパ
グレイヴ
(Glaive)
2.0〜2.5m2.0〜2.5kgローマの刀剣「グラディウス」を語源とした長柄刀
原型となった物はメソポタミア文明の頃から武器として使われていた農耕器具の大鎌という説と長柄を付けたファルシオンという説がある
時代が進むにつれ武器としてではなく儀典用だったり兵士の飾りになったりと刃も大きくなりおおげさな装飾を施されるようになった
ヨーロッパ
鉤鎌刀
(こうれんとう
:コウリェンタオ)
170〜300cm6.0〜12.5kg重すぎる偃月刀の代わりに戦場で使われるようになった長柄刀の一種
長柄刀は明代には偃月刀と鉤鎌刀の2種のみ存在したが、偃月刀は重すぎるために訓練用とされ武器としては鉤鎌刀のみが用いられた
清代の漢軍の正規兵「緑営」が『挑刀(ちょうとう)』『寛刃刀(かんじんとう)』『片刀(へんとう)』『虎牙刀(こがとう)』の4種を使っていたとされる
その4種は170cm〜240cmと短めであった
中国/宋〜清
サイズ
(Scythe)
2.0〜2.5m2.2〜2.5kg長い柄を持つ大鎌
中世から使われていた訳ではなく、16世紀以降という近世になってから武器として使われた
物語で登場する死神の持つ大鎌がサイズの原型とされている
堅固な鎧の隙間を突く為、また盾の上面を超えて刺突を加える為に、150cm前後の柄と直角、または水平に70cmほどの刃を取り付けた
武器としてよりも農具としての方が歴史が長い
ヨーロッパ
サーベルハルベルト
(SabreHalbert)
2.0〜2.5m3.0〜3.5kgスイスやドイツで使われた特殊な長柄武器の一種
通常のハルベルトに切断力と刺突力を増す為に長いサーベル状の刃を追加した物
しかし登場したのが17世紀で既に火器の時代に入っており、効果を上げる事無く廃れていった
ヨーロッパ
斬馬剣
(ざんばけん
:チャンマーチエン)
3.0m24.0kg長い柄に長い刃を備えた剣身を付けた長柄武器
騎馬兵を馬ごと切り伏せる為に大きく重い刃を備えている
陌刀や二郎刀の原型になったとされている
なお、表記されてる形状と数値は資料が無かった為、飽くまで予想でしかない
中国/前漢
二郎刀
(じろうとう
:アルタンタオ)
2.0〜3.0m6.0〜9.0kg大刀の一種長い柄に両刃の長い刃先のある剣身を付けた物
切先は3つに分かれており、この事から別名を『三尖両刃刀(さんせんりょうじんとう:サンチエンリアンレンタオ)』と言う名で呼ばれることもある
剣身の長さは全体の1/3程で75cmほどある物もあり、その重さを利用して打ち切る事も可能
この形式の武器は斬馬剣を経て陌刀に受け継がれる
二郎刀の名は、中国の英雄神「二郎真君(じろうしんくん)」に由来している
中国
槍鎌
(そうれん
:チァンリェン)
2.0〜2.5m3.0〜3.5kg農具である鎌から発達した長柄武器
鎌状の刃を持つことで相手を引き切ることが出来る
武術に慣れていない農民でも容易に扱うことが出来たといわれている
中国/清
筑紫薙刀
(ちくしなぎなた)
2.5〜3.5m3.0〜4.0kg薙刀の形式上での一種で鉈の様な形状の身が特徴で別名『鉈薙刀(なたなぎなた)』という
本来日本の槍穂や刀などの武器は茎を柄に刺し込む物が普通だが、これは櫃と呼ばれる輪金で着柄されている
一説では横手は無いが「戟」の発展型とも言われている
日本
手鉾
(てほこ)
1.0〜1.5m0.8〜1.2kg斬撃と刺突を目的とした武器
奈良時代に矛から発展した物という説と中国から輸入されて発展した物という説がある
穂先はくの字状に湾曲し両刃か片刃になっている
全長は人の身長ほども無いという長柄にしては短め
薙刀のように振り回して薙ぎ切るような用法
日本
薙鎌
(ないがま)
2.0〜3.2m1.8〜3.0kg農耕具であった鎌を3mほどの柄の先に取り付けたもの
相手を引き倒したり馬上の敵を引き下ろしたり、首を引き切る事に用いられた
水軍によって短めの「藻外し」という薙鎌も使われた
櫂や舵に絡んだ藻を切除したり敵船を引き寄せたり水上戦での補助武器として使われた
日本
長柄刀
(ながえとう
:チャンピンタオ)
2.0〜3.0m18.0〜24.0kg呼んで字の如く長い刃と柄を持った長柄武器の総称
広義的な名称で様々な武器が含まれる
切れ味よりも重さによって相手を打ちのめすことを主体にしており、中には54kgという代物も存在したとされている
北宋の書物には『屈刀(くっとう:チュイタオ)』、『筆刀(ひっとう:ピータオ)』、『鳳嘴刀(ほうしとう:フォンツォイタオ)』、『戟刀(げきとう:チータオ)』の名が挙げられている
中国/宋〜清
薙刀
(なぎなた)
1.2〜3.0m2.5〜5.0kg「長刀」とも書く鉾、または戟が変形したしたものとされる長柄刀
長柄に反りのある刀身を着柄したもので相手を薙ぎ切る事に用いられる
3m級の物を大薙刀、1m級の物を小薙刀と呼ぶ
1000年以上も長く使われ、江戸時代には女子の嗜みとなる
日本
陌刀
(はくとう:モータオ)
3.0m18.0kg長柄刀の一種
身の丈7尺もある唐の名将、李嗣業が使い、大きな功績を挙げたとされる長柄刀
斬馬剣を元に、二郎刀へと受け継がれる歴史のある武器
なお、表記されてる数値は資料が無かった為、飽くまで予想でしかない
中国/隋〜唐
眉尖刀
(びせんとう
:メイチェンタオ)
2.5〜3.0m15.0〜25.0kg宋代の常用武器として使われた長柄刀
シンプルで実戦向きの穂先を持ち、湾曲した刃は文字通り人の眉の形をしている
敵を薙ぎ切る事を専門としている
刃根本に鉤状の突起や鍔のような物ががあり、敵の攻撃を受け止めることが出来る
中国/宋
フォチャード
(Fauchard)
2.0〜2.5m2.0〜3.5kgグレイブを改良して作られた鉾槍類の一種
幅広の刃を持ち相手を薙ぎ倒す威力を持ち、相手の攻撃を受け止める鉤爪を取り付け欠点を補ったたグレイブ
しかしやはり火器が出てくる時代なのですぐに廃れていった
ヨーロッパ


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