〜手裏剣〜

名称全長重さ特徴・説明地域
ウォシェレ
(Woshele)
40〜50cm0.5〜0.7kg南ザイールのルケニエ川とサンクル川に挟まれた地域に
居住するンクツシュ族が用いた投げナイフ
彼らにとってこの武器は戦士の証でもある
アフリカ大陸特有の3つの刃を持つ
アフリカ
サイ
(Sai)
70〜85cm0.8〜1.0kgアフリカの投げナイフでムダーの別種
名前の意味は「ヘビ」でヘビの身体のような鎌状の剣身を持っている
アフリカ
手裏剣
(しゅりけん)
20cm前後50g程度日本特有の特殊な投擲武器
「中国の投擲武器「金票(ひょう:ピァオ)」からきた」、「打根から発達した」「元は脇差など短刀を投げる技術から発展した」などという説がある
主に比較的近距離での投擲で効果を発揮する
様々な種類があり、短刀型、針型、槍穂型、風車型と形状も用途も流派も様々ある
風車型に至っては、八方手裏剣・十字手裏剣・組合せ十字手裏剣・柳生流十字手裏剣・四方手裏剣・卍手裏剣・三光手裏剣・糸巻剣・鉄環型手裏剣、とかなりの独特なデザインがある
しかし、どう打っても必ず刺さり遠距離でも使用可能な反面、空気抵抗の影響を受け速度が遅く、風切り音を出すという欠点を持つ
ちなみに手裏剣術では「投げる」とは言わずに「打つ」と言う
日本
脱手金票
(だっしゅひょう
:トゥオショウピアオ)
8〜14cm0.15〜0.3kg「ひょう」は金偏に票と書く
「飛金票(フェイピアオ)」とも呼ばれる中国の投擲武器
形状は10種ほどあったようだが代表的なものは菱形や矢尻状の形状をしている
「金票衣」と呼ばれる飛翔時の弾道を安定させる為の布切れを付けてる物もある
大きめの物を「絶手金票」と呼び、必殺の武器とされていた
中国/宋〜清
チャクラム
(Chakram)
(Chacra)
(Chakar)
(Chakra)
直径
10〜30cm
0.15〜0.5kgインド北部のシーク教徒が用いた投擲武器
平たい金属の輪で2〜4cmの身幅を持ち、外側は全て刃になっている
投擲武器としては異例の「切る」という用途を持っている
輪の内側に指を入れて回転させて勢い付け投擲、もしくはフリスビーのように投擲するかの使用法がある
インド
トゥルス
(Thuluth)
30〜50cm0.5〜0.8kgスーダンにおけるマフディー派に属した兵士が用いた投げナイフ
刃が3方向に付いており、何れの方向を向いていても傷を負わせる構造になっている
剣身は三日月型をした鉤爪状の物が2本と横手が1本のものと三方に枝分かれしただけのものの2種類がある
アフリカ
ハッダド
(Haddad)
70〜85cm0.6〜0.8kgスーダンの最西部に君臨したダルフール王国のマサリット族の兵士が使用した投げナイフ
先端は三日月型の鉤爪を付け、更に横手をつけた全金属製で剣身は全て両刃になっている
それなりに長いので切り合いにも使用できる
北アフリカ
飛鐃
(ひにょう)
(フェイナオ)
直径:
30〜35cm
0.3〜1.5kgシンバルのような楽器を武器にした物
円盤の中央の盛上がった部分に3mほどの紐を通して2枚の円盤を繋いでいる
円盤の縁は鋭利な刃物状になっている
中国
ムダー
(Muder)
70〜85cm0.8〜1.0kgアフリカを代表する投げナイフとされている
名前の意味は「さそり」で蠍の尻尾のような矢尻の形状の切先を持っている
アフリカ
柳葉飛刀
(りゅうようひとう
:リウイエフェイタオ)
20〜25cm0.25〜0.35kg投擲用に作られた短刀
刀身が柳の葉に似ていることからこの名が付いた
柄頭部分には布が付けられ、投擲時に安定させることができる
中国/全漢〜清


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